このパンはどうやって食べたらいいの？と初めてのお客様によく聞かれます。

写真は今夜の我が家の夕食ですが、こんな感じで、薄くスライスして料理に添えて、ご飯の代わりに食べていただくのが一番シンプルでおすすめです。

暑くなってきましたが、パンならこどもたちも沢山食べてくれます。

5月ころから、来客数、通販ともに少なくなってきてしまい、大変厳しい状況が続いております。

「買い物は投票だ」とかつて友人が言った言葉が胸に刺さります。

私自身もその言葉の意味を重く受け止め、後世に残したいモノやサービスにお金を払うようにしています。

身体に取り入れるもの、触れるものにはなおさら気を遣い、選んでいます。

長引く不景気やコロナ禍、物価高で収入が減っても、そこだけは安いものへと妥協しませんでした。

パン屋をやっているとよくわかりますが、安いものには安い理由があるからです。

しかしいくらこだわりをもってものづくりをしても、お客様に選ばれなければ消えゆくのみです。

この数ヶ月、朝起きて工房に立つことがとても怖く感じています。

今日もいいパンを焼きたい、でもまた沢山残るのだろうか、、、と考えてしまいます。

それでも少なくとも、毎週来てくださるお客様がいらっしゃる。

その方のために、買ってくださるお客様のために、先のことは考えず、その日焼ける最高のパンを焼きたいと思います。

収入源はパン屋しかないので踏ん張れるところまで踏ん張るつもりですが、決断すべきときが近付いてきているのかもしれない。そう感じています。